歯科医療の進むべき道とは?

2014年10月10日 金曜日

脳の衰えを防ぐために、噛む運動を。

噛むことで脳を活性化する。
食べ物をしっかり噛むという行動は、肥満防止、味覚の発達、言葉の正しい発音、脳の活性化、歯の病気の予防などにことのほか効果的で長寿にもつながる秘訣であると言われていますが、現代は噛めない人や噛まない人が増えつつあることも事実のようです。
女王卑弥呼の咀嚼回数は現代人の6倍以上・・
ある歯科大学と食生活研究所が共同で行った調査によると、現代人が一回の食事にかける時間は平均十一分で、噛む回数は六百二十回とのこと。これに比べて今から千七百年くらい前、トチの実やクルミ、ドングリなどを食べていた女王卑弥呼の時代の日本人が一回の食事にかけた時間は平均五十一分、噛む回数は実に三、九九0回にもなっていたものと推察されています。これは文献に残っている当時の献立を再現して食べてみたところわかったことですが、それ以後、時代が進むにつれて日本人の噛む回数はどんどんと少なくなり、現代に至っているわけです。現代人の噛む回数が少なくなった一番の原因は加工した軟らかい食品の普及にあると言われています。
徳川家康の秘訣は・・・煎り豆で天下取り
我が国の戦国時代の武将の中でも最も長命で政権も長続きした徳川家康の秘密は、その発達した顎にあったと言われています。戦国時代の武士たちは、陣中で煎り豆(いりまめ)や乾飯(ほしいい)を頰張り、正月のお供えのように固い餅をかじっていたといいます。
この固さが武士の顎を発達させ、さらに大きな顎が固い食べ物を噛みくだくことのできる丈夫な歯を育て、忍耐を育てたのです。丈夫な顎、丈夫な歯は戦国時代で生き抜くためにはなくてはならぬものだったのです。

噛むと脳を刺激し・・・α(アルファ)波の発生を促進
よく咀嚼するとα波が発生して脳が活性化され、家康のように常に冷静、沈着な状況判断が出来るようになります。
一方常に短気、逆上型であるのがβ(ベーター)波。「鳴かぬなら鳴かしてみしょう・・」と織田信長が怒鳴り散らしていた原因は、しっかり噛むことのできなかった"細い顎"にあったのかもしれません。それにつけても、顎が細くなっていく現代人。細面の(ほそおもて)の長脚で格好いいなどといっていると、βー波のプッツン人間ばかりが住む日本になってしまいかねませんね。
ホーカベ歯科クリニック発刊「季刊情報新聞」『ハート&歯〜と』より。









投稿者 ホーカベ歯科クリニック

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