歯科医療の進むべき道とは?

2015年1月26日 月曜日

歯の治療になぜカウンセリングが必要なのでしょうか?

歯や口もとは容貌を大きく左右するものですが、口の中を見られるのは恥ずかしく、本音で相談しにくいというデリケートな部分も持ち合わせています。そこで私たちはカウンセリングを行うことによって、患者さんの本当の気持ちを自然にお聴きし、何を目標に、どんな治療が必要なのかを話し合っていくことが大切だと考えます。カウンセリングを通して、これまで受け身的な治療から、患者さん自身が積極的に治療に参加し、自分の希望や理想を実現するために何が必要で、何が大事なのかを一緒に考えていくことができるのです。
また、目に見える問題よりも目には見えないかくれた問題の方がその人の歯の一生には大事なことも事実です。そのことに気付いてもらうこともカウンセリングの大きな役割といえるでしょう。初めて出会った患者さんと医師が「あなた」と「私」という信頼関係(ラポート)を築いていくうえでもカウンセリングは必要なことなのです。"1本の「歯」を見る"のではなく、歯のことで悩んでいる、困っている患者さんというその「人」を診る、そのことによってその悩みや、不便さや苦痛を一緒に解決していくというほんとうの目標がもてるのです。こういう関わり方をホリスティック医療(全人的医療)といいますが、一般医科の分野でもこのような考え方の医療機関が増えつつあるようです。
ホーカベ歯科クリニック  歯科医師 波々伯部重俊


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2015年1月14日 水曜日

充実した健康生活(クオリティー・オブ・ライフ)を手に入れよう。

クオリティー・オブ・ライフ・・それは健康であることを常に希求し、具体的な行動に結びつけられる人のみに
約束された充実の世界。

病気になる前に目標設定を!

★病気になって、初めて健康であった頃の充実した生活を思い起こすことがあります。
歯も同じです。ムシ歯や、歯周病で何年も何度も通院した結果いつしか歯が無くなってしまい、歯のはたらきの大切さに目覚めるのです。
★「いくらお金がかかってもいいからしっかりとものを噛めるようにしてください」
「このままでは、恥ずかしくて人前にも出られないので、なんとかしてください」
患者さんの訴えには、切実なものがあります。しかしたとえどんな方法で歯を入れたとしてもしょせんは人工の歯、
天然の歯にはとうていかないません。人間の歯は元来、病気にならず、歯並びも噛み合せも良いならば100年ぐらいは持つようにできているのです。人の健康寿命と同じです。歯も健康であれば永く保つものなのです。
歯をほんとうにに永く保たせようと思えば、歯科医と患者さんが共に歯の病気と真剣に対峙する姿勢、また歯の健康を患者さんと一緒につくり守っていく歯科の医師としての姿勢がもっとも大事です。
過去日本では職人的歯科医(Dentist)が大半を占めていました。いわゆる歯の修復師です。健康や予防はあまり考えず、歯を削って、つめて、かぶせて、歯を抜いたり、入れ歯やインプラントを入れたりしていました。天然の歯ほど優れたものはありません。ムシ歯になってしまえば人工物で修復するしかありません。その昔、歯を永く保たせる方法はただ一つ、歯医者の手を口の中に入れないこと。と言った人がいます。ある意味、的を得ていることばです。歯医者に通っても、通っても歳を取るたびに歯が悪くなるということがそのことを物語っています。自分の大切な歯をこれから永く守っていくために本当に必要なことは何なのか、今のままでいいのか、今年こそはそのことを一人一人が真剣に考える年にしたいものです。充実した健康生活(クオリティー・オブ・ライフ)を送るために。
ホーカベ歯科クリニック   波々伯部重俊

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2014年11月29日 土曜日

顎関節症が増えています。

ー第3の歯科疾患ー
顎が思うように動かない。顎の関節が痛む。口を開けしめするときに変な音がするなどの症状はありませんか?
このような症状がともなう"顎関節症"はムシ歯や歯周病に次ぐ、"第3の歯の病気"とも呼ばれ、最近では、若い人々の間にも多くみられるようです。
ー原因不明の肩こりや腰痛ー
顎の関節に原因が・・・?

いつまでも治らない首や肩のこり、偏頭痛、全身の倦怠感なども、その原因が顎関節の変調にある場合が多く、その関連性が解明されつつあります。
ある更年期にさしかかったご婦人が、ひどい肩のこりや腰痛を訴えて、あちこちの病院や、診療所をたずね歩いたのですが、はっきりとした原因はわからずじまいでした。その後、前々から気になっていた入れ歯をやり直したいということで来院されました。これまでその場しのぎの治療や、長年合わない入れ歯を無理して使ってきたために、咬み合わせがすっかり悪くなってしまったのです。顎の偏位や咬み合わせを正しくし治した結果、頑固な肩こりや腰痛がまるでうそのように解消しました。これと同じような例がたくさん報告されています。
ー軟らかい食べ物やストレスも関与ー
顎関節症の原因はいろいろ考えられます。歯が抜けたままでそのまま放置したり、合わない入れ歯、片側ばかりで食べ物を噛むくせ、よくない歯並びなども原因ではないかと考えられています。
また若い人の顎関節症は、スナック菓子やハンバーグなどの軟らかい食べ物がもとで、顎の骨や筋肉が十分に発達していないことが原因ではないかとも言われています。
さらに最近では、ストレスなども顎関節症を引き起こす要因ではないかという専門家の意見もあります。
テストが近づくと顎の雑音が出はじめる生徒や、夫の実家への里帰りの日が近づくと、決まって顎関節に痛みが生じる主婦の例などから、顎関節症は現代病の一つとの見方もされています。お口をたえず健康に保つこと、食べ物の好き・嫌いがないことや、規則正しい生活のリズムが、やっかいな関節症を予防する秘訣と言えるかもしれません。
ホーカベ歯科クリニック  波々伯部重俊

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2014年11月28日 金曜日

歯の治療は見えないところが肝心です。

ムシ歯で歯が痛むのは、歯の中にある神経が「あなたの歯は病気ですよ・・」と脳に知らせるからです。
これらの神経は「根管」とよばれる歯の根の中にある細いトンネルを通って小さな部屋に集まっています。
神経の集まっている部屋は歯髄腔(しずいくう)といいその歯髄腔の中にあるものを歯髄といます。冷たいものや熱いものが歯にしみるのは、「歯の健康な部分がおかされて、歯髄までの距離が近くなっていますよ」という警告なのです。夜も眠れないほど激しく痛むムシ歯では、歯髄までムシ歯菌が侵入している場合です。このような状態になってしまうと歯の働きを取り戻す治療も複雑になります。
なぜなら、細菌におかされてズタズタになっている神経や、もろくなっている根管を完全に処置しておかないと、たちまちのうちに痛みは再発し、高価な詰め物やかぶせものが無駄になるばかりか大切な歯を失ってしまうという最悪のケースとなるからです。つめたり、かぶせたり・・つまり患者さんの目に見える治療を始める前に、歯髄や根管とよばれる患者さんの目には見えないところの治療が大事なのです。これらは「歯内治療」と呼ばれています。この「歯内治療」がしっかりできたうえではじめて患者さんが見ることができる治療・・・つめたり、かぶせたりする歯の修復治療がスタートするのです。しかし残念なことに「患者さんに見えない」からというわけではないでしょうが、高度な技術や時間が要求される歯内治療(根管治療など)は日本ではまったくと言っていいほど評価されていないのが現状です。
目に見えるところの治療の善し悪しだけでなく、見えないところの治療こそが肝心なのです。
ホーカベ歯科クリニック  波々伯部重俊

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2014年11月28日 金曜日

安易な歯磨きはけがのもと。

最近の世相は「健康清潔志向」「ナイス腹筋志向」「人間ドック志向」などと言われています。このような時代を反映してか、歯ブラシなどのお口を清潔に保つための製品が次から次へと開発され、連日テレビやネットのコマーシャルをにぎわせています。一説によるとお口の臭い消し電動歯ブラシは製品が追いつかないほどの人気商品となっているようです。
あわただしい朝のひととき、電動歯ブラシを使った歯みがきは大変スピーディーで便利です。スイッチボタンを押して、あとはただ毛先を歯にあてるだけで歯みがきをしたような気分になることは事実でしょう。歯をみがくことが、毎日の儀式にすぎないならば、この方法も一つの方法といえなくもありません。
しかし、歯をみがくということは、歯の表面や歯と歯の間、歯と歯肉との境目のプラーク(細菌のかたまり)を取り除いて、いつまでも健康なお口の状態を保つことにあります。そのためには、自分の手で、丹念に歯の汚れ(プラーク)を取り除く方法にまさる手段はありません。一見、便利そうな電動歯ブラシも知らず知らずのうちに、歯を傷つけ、歯ぐきをいためてしまう場合すらあるのです。一瞬のうちにお口をさわやかにする口腔清涼剤や香料をふんだんに含んだ歯みがき剤や口臭消しも、電動歯ブラシと同じような"落とし穴"をもっています。それらを使えばたちまちにしてお口の中はスッキリとさわやかになり、歯の汚れもどこかにふっとんだような気分になってしまいます。その結果、歯の汚れ(プラーク)・・病気のもと・・を取り除くという肝心の行為がおろそかになってしまうからです。
「歯を毎日みがいているのに、なぜムシ歯になってしまったのだろう?」「歯ぐきによいという歯みがき剤を使っているのに歯周病になってしまった・・・」などと嘆いている人たちのほとんどは、確かに、歯みがきはしているものの、その目的や方法、使用する器具が不適切だったことによる結果といえるでしょう。
最近の、便利さだけを追求した、お口の手入れ用品の中には、このような思わぬ"落とし穴"がまちうけているものもあるのです。一度かかりつけの先生や衛生士さんに相談してみることが大切です。
ホーカベ歯科クリニック  波々伯部重俊

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